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玄米の値上げについて

 

いつも当店のオンラインショップをご利用いただきありがとうございます。

令和5年産が充分確保できず一部商品が完売になってしまい、ご迷惑をおかけしております。

お気づきの方も多いと思いますが、お米の店頭小売価格がじわじわと上がっております。当店では値上げをせずに頑張っておりましたが、店頭売りの玄米については5月7日から値上げさせていただきました。

オンラインショップにつきましても運賃の値上げがあったことに伴い6月1日より値上げさせていただく予定です。

 

ここ数か月の玄米の卸価格の高騰はすさまじく、契約済みの玄米があることで小売りの値上げ幅は抑えられていますが、すべての産地に置いて全面高の状況です。輸入米はもちろんMA米も値上がりしているとのことで、卸はもちろん小売店もお米の手当てに苦労しています。当店では集荷もやっていますが、店舗で売る部分以外は契約済みのため現時点でも余裕はなく、販売に制限をかけさせていただくような状況です。

 

そもそも政府の今年の作況指数は平年並みの101との発表でしたが、産地の手ごたえは真逆のものでした。特に中米と言われるものは当店のライスセンターにおいてもほとんど出ず、これを当てにしている加工業者や卸は手当てに奔走していました。令和5年産コシヒカリの値上げ幅はひと袋1000円以上とかつてないものでしたが、実際の収量を見ればもっと高くなっていただろうと思います。

そしてインバウンドの増加により需要はさらに増し、米の在庫は例年より15%ほど減少しているとのことです。

 

政府に対し備蓄米の放出をお願いしているとも聞きますが、令和6年産の田植えのさなかで今年の出来も不確かなうちに放出するとは考えにくく、良くも悪くもお天気次第、今年の出来がはっきりするまでは価格が下がることはないであろうと思います。

あくまでも予想ですが早場米が出る8月までは高値継続、あとは出来秋の作況指数の発表で買い手の意欲がどうなるかだと思っています。

 

この作況指数というのが曲者で、実地調査もせずに衛星写真で出すことにどれほどの正確さがあるものか。現在の米の価格高騰は「今年もとれているんだろう」と思った政府の発表をうのみにし、充分な手当をしなかったためにおきた争奪戦、市場原理によるものなのですから。

 

米が上がって産地はいいだろうと思われますが、大きな契約は安いうちに済み、上げようと思ってもそう簡単には上げてもらえない苦悩があります。また、令和6年産が引き続き高値取引となっても収量次第では値崩れをおこす可能性もあり、ないものに値段をつけるばくちのような取引に頭を悩ませています。

 

まずは今年が大きな災害もなく、収穫の秋を迎えられることを願うのみです。

 

精米につきましては、今後値上げを検討せざるを得ない状況になりましたら再度お知らせいたします。このような状況を鑑み値上げをご了承くださいますようお願いいたします。