· 

梅雨とカビ菌

 

今朝パンを食べようと思って取り出したら 「」カビが生えていました。

買ったばかりなのに・・・無添加だから仕方ないのかもしれませんが。

テレビ番組では梅雨時ならではのカビ特集もやっています。

 

昨日から30℃以上の真夏日が続いていますが、それまでは今年は意外と梅雨らしいお天気が続いていました。

気温が15℃から25℃、湿度が90%以上の「ザ・梅雨」ともいえるこの天気。

ここ数年、空梅雨だったり降っても短時間で豪雨だったりと今までの梅雨とは様子が違い「超高温多湿」だったことを考えると、エルニーニョで少し高温になるのが抑えられているのでしょうか?

 

 

上の写真は数年前のキュウリの写真ですが、うっすらとうどん粉病やべと病が見えています。

この病気を引き起こすのも菌の一種で、発生や感染適温が15℃から25℃とちょうど梅雨の時期の気温と重なります。(ほかに要因あり)発病には湿度が密接な関係を持ち湿度が高いほど発生しやすくなります。

今はまだ樹勢があるので発生を抑えられていますが、収穫が進みなり疲れを起すようになると注意が必要です。

 

逆を言えば、この条件下になければ病気の発生はしづらくなり、ここ数年の猛暑は病気の発生を抑えていた面もあります。キュウリや果樹農家さんは、病気を発生させないことを心がけていますから、雨があがればすぐ農薬散布となりますが、家庭菜園の方は梅雨時から病気に悩むことは少なかったのではないでしょうか。

 

ここ何年も稲のイモチ病も発生していない(発生しやすい条件下にない)ということで、箱処理剤もイモチと虫の複合材から殺虫剤のみに変えた方も多く、これからの天気次第ではあとひと月ほどは気温と湿度に目を光らせる必要があると考えています。

当店で扱っていますソフトシリカは水溶性のケイ酸を多く含み、細胞壁を固くし病原菌の侵入を防いでくれます。今月末には倒伏防止やイモチ病予防のための散布時期になりますので、特に有機栽培や特別栽培をやっていらっしゃる方は忘れずに散布をお願いします。