前回のブログではゴールデンウィーク期間中のことをまとめてアップしましたが、今回はそれ以降を振り返りたいと思います。
雨が降らず田植えどころか代かきも満足にできませんでしたが、ゴールデンウィーク最終日に雨が降り、やっと川の水が流れ始めました。これで田植えができる~と喜んでいましたがいやはや、寒すぎる!この時東北北部や北海道は雪!
どうりで寒い。この日の我が家の夕飯は鍋になりました。
5月8日夜には一転霜注意報が出され大丈夫かと心配しましたが、ここは水霜だったので助かりました。
八十八夜も過ぎたというのに、この時は県南部で梨やリンゴなどに霜害が出ています。
今年の苗作りに置いて、特徴的なのが葉の先端が黄色になったことです。
寒暖差のせいかなと思っていましたが、プール育苗の苗まで黄色くなって1葉目が枯れたところもあり、あちこちの農家さんから話を聞いたところ、風のせいだと判明。
今年は1日の寒暖差が20℃になることもあり、ハウスや育苗シートは日中は全開。風が強いので開けたくはなかったでしょうが、開けなければハウス内の気温は40℃を超え、苗は焼けて枯れてしまいます。
心配された方もいましたが、田植えが終わって活着すれば次の葉はちゃんと緑になりますのでご安心ください。
4月にも30℃近くなった日がありましたが、5月は福島で猛暑日を観測。全国1位と2位を記録しました。
さすがにここまで暑いと田んぼの水も蒸発が激しく、所々土が見え始めた所がありました。
こうなってくるとせっかく除草剤をふっても紫外線によって分解され、効き目は薄れてきます。
代かきはできることなら2回、荒代かきは深く上代かきは浅く、できるだけ平らにしてくださいとお願いするのはこのためです。
もともと水持ちが悪い田んぼもありますので、当店では田植えまでのスケジュール、水持ちの良しあし、生える草の種類などヒアリングを行って使う除草剤をお薦めしています。
今年は水不足な上に暑さもあって、代かきで止まっていた田んぼにもアミミドロなどが出始めた所がありました。
急激な寒さや強い雨によって消された時もありましたが、水温が高いこと、肥料成分(窒素、リン酸)が多いことが発生の原因となっていることは間違いありません。ただ、有機栽培の田んぼにはそれほど発生しないということは、肥料の分解速度に関係があるかもと感じています。
こちらは毎年観察させていただいている岩井さんの田んぼです。
今年も予定通り5月18日に(雨の中でしたが)田植えが終わりました。ご本人も言っていましたが今年の苗は苗箱の場所によって高さが違い、長いところで18㎝、短いところで15cmくらい。田んぼで見るとその差がはっきりとわかります。
田植え前はカラスがたくさんいて何かをついばんでいた岩井さんの田んぼですが、今度はどこからともなくカモがやってきて泳いでいました。カモが泳いだあとにはコナギ(雑草の一種)が浮いていたそうです。田車の代わりになるといいなあ。特に株間をお願いしたい(笑)
昨年は田植え後の低温で肥料の分解が遅れ茎数がとれず収量減となりましたが、今年は所々で暑さがあるため昨年のようにはならないと思います。
しかし、今年も観測史上という言葉がすでに聞かれますので、天候に注意しながら成長を見守りたいと思います。