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稲刈り雑感ー新米販売始まりました。

 

稲刈りが始まって1週間。途中夏から一気に晩秋まで気温が下がりました。

半袖でやるようになるんじゃないかと思った秋季祭礼も法被を着てちょうどくらいになりました。

今年は3年ぶりに山車も出たり御神輿の渡御もあったりと、規模の縮小はありましたが町内にお囃子の音色が響き渡りました。 本当にありふれた日常がありがたかったです。

 

 

雨に悩まされながらもこがねもちはお祭りに間に合い、お赤飯にざくざく、煮物など各家庭の料理が作られたことでしょう。

 

1週間たってなんとなく今年の稲作の状況が見えてきたので、雑感として書いておきたいと思います。

あれ?っと思ったのは今年は一空袋(くず米を入れたりするのに使います)がいつもより売れていることでした。9月末に稲刈りした農家さんから「今年はくず米が少ないね」と聞いていたので安心していたのですが、すぐ状況は変わりました。

昨年も収量が上がらず出荷用の袋の返品があったのですが、今年も戻ってき始めました。

その際に今年の状況を聞き取りしていたら、次のような話を聞くことができました。

 

  ”8月の3日に花が咲き始めたけれど、穂の高さがばらばらで最後に花が咲いたのが8月20日だった。

  こんなこと初めてだ。今年は何なんだい?” 

 

今年も田んぼをまわって稲の生育状況を見ていましたが、やはり初期生育の悪さが最後まで響いた感じです。

     

 

この写真でわかるでしょうか? 

穂の高さがまちまちで花が咲いて曲がり始めたものから、まだ出穂にならずにいるものまで成長がバラバラなのです。茎数が少なくても丈が短くても収量に影響を及ぼします。

まず原因としてあげられるのは、5月の低温です。

昨年は遅霜で果物が大きな被害を受けましたが、今年は田植え後の低温が続いたことで肥料の分解も進まず、充分な分けつができませんでした。特に5月後半に田植えした田んぼに影響が出ているように感じます。

このまま梅雨入りして冷害かと思ったら今度は空梅雨で高温の状態が続きました。それから分けつが始まったり丈も伸び始めましたが、均一な成長にはならなかったようです。ここで節間が伸びたコシヒカリは秋口に倒伏しています。

梅雨明け宣言が出てからの長雨にも悩まされました。この時期は稲がモミの数を決める時期でその後の出穂、実の充実へと続きます。出穂後の高温は稲がデンプンを呼吸に使い籾に蓄えることができません。

このような状況から作況指数が平年並みというには「?」となってしまうのですが、最終の作況指数はいくらになるのか注視しています。

 

 

今年の米価は昨年より値上がりとなりましたが、収量が上がらず嬉しさも半分になったような気がします。

 

暗い話題ばかりかと思いましたが、良いこともありました。

なんと今年の米の食味が素晴らしくいいのです。好天が続いたことで吸い上げた肥料をデンプンに変えられ、タンパクが低かったことで高得点が出ました。

美味しいとされる食味値80を軽く超え85以上が続出、90を超えるものも出てきています。

天のつぶで80を超えたのは初めてじゃないでしょうか?

 

現在、玄米で新米の販売中。精米も準備ができたものから新米を発売しています。

ネットショップも現在準備中ですので、もう少々お待ちください。

 

今年も新米の味と香りをお楽しみに!!