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土壌分析ノススメ

 

ツイッターで当店の会長が定植時を除いて農薬をほとんど使わないことをアップしたことがあります。

元肥にバイオノ有機やソフトシリカ、サンメイトなどを入れて耕し、定植時にアブラムシ対策に農薬を使うのみ。あとは長雨などの時に酢糖を散布し手入れしながら収穫をしていくほったらかし栽培です。

 

もう何年も家庭菜園でキュウリやナス、トマトなどを作っていますが、ここ二年ほどこんな感じで消毒をすることがありません。お客さんにキュウリ農家さんもいますので、うちでほとんど農薬を使わないよと言うとまず信じてもらえません。出荷するわけではないし仕事もあるので、それほど手をかけられないというのもありますが、今年は噴霧器の出番は今のところありません。それなのにキュウリ苗15本で毎日40~50本を収穫します。追肥もまだやっていません。

だいたい病気になる時というのは、梅雨のような湿度が高くて日照不足が続いた後、晴れた時に多発します。

土から吸い上げた窒素分が充分光合成できないことで葉に溜まり、未消化窒素となって病原菌のえさとなる。

だいたいこんな感じかと思います。

酢糖は光合成によって作られる炭水化物の代わりとなって窒素と結びついてくれるので、最初病気が出ないのはそのせいかと思っていました。会長はいろんな本を読み試してみるので、何がいいのかわからい時もあるのですが、たぶん土壌のバランスがいいのではと感じています。なので、今度我が家のキュウリ畑の土壌分析をやろうと画策中です。

 

 

葉が混まないよう手入れしながら収穫していくのですが、この時点で目立った病斑は見られません。SPADで測ってみると、色の薄いところでも40以上、濃いところで50以上あります。

 

「雨が上がるたびに農薬使ってんだもの、その作業が減れば楽だよな」

生活がかかってますから安易に農薬を使うなとは言えませんが、なぜそうなるのか理由がわかれば負担が減るのではと考えています。

今、肥料の高騰に減肥しようとする農家さんが出てきています。同じやり方で肥料が減れば収量も減るのは想像に難くありません。代わりに鶏ふんや堆肥の需要が高まってきていますが、物によっては畑を壊しかねないので充分に完熟したものを使ってください。

 

はたして土壌分析の結果がどうなるのか、塩基バランスは?CECは?

畑の作物の出来が気になる方は健康診断だと思って受けてみませんか?