昨日から最高気温が25℃を超え夏日の福島市。今日は28℃の予想なんだとか。。。
この暑さで桜が一気に開花し、市内では満開に。花見山はものすごい人出だそうです。
松川町でも芳水の桜や右輪台の桜など桜の名所はありますが、まだ咲き始めでしょうか。
福島は全国でも一本桜が多い県だそうですが、やはり農作業と深い関りがあり種まき桜となっていることが多く、確かに今週末は種まきが盛りです。
今年も有機栽培や特別栽培コシヒカリ、天のつぶの生産者さんのご協力を得ながら生育状況をレポートしていきたいと思います。
約ひと月前に温湯消毒を行い、それから浸水し、田植えから逆算して約ひと月前に種まきとなります。
昨年は種もみの状態も悪く、消毒のあとにつけた水が冷たすぎて発芽が揃わないなどのアクシデントから、あまりの暖かさに(昨年は3月に桜が咲きました)催芽器に入れなくても芽が出るというイレギュラーまでありましたが、今年はほぼ平年通りとなりました。
昨日はいつもお世話になっている岩井さんや半沢さんのもとにお邪魔してみました。
半沢さんが作るのはコシヒカリと天のつぶ。天のつぶは播種したらそのままハウスに並べて発芽させ、コシヒカリは育苗器で発芽してから露地に並べる方法です。
昨年もやっていましたが培土にもみ殻燻炭を半分ほど混ぜて苗箱に入れました。
写真で見ると意外と黒いですよね。これを米ぬかペレットを作る機械で混ぜると砕けて全体が真っ黒になるそうです。燻炭を入れることでケイ酸分の補給などもできますが、最大のメリットは苗箱全体の重量を軽くできることです。しかし、その分入る肥料が少なくなるのでどこかで補わなくてはなりません。半沢さんは育苗肥料を通常の三分の一ほど入れたとのことでした。
もみ殻燻炭の色がかなり目立ちます。催芽器の設定温度は27℃。12日に出して並べる予定です。
岩井さんは11日に種まきをするということでしたので、どうなっているか見に行ってみました。
岩井さんが作るのは、コシヒカリ。
種もみの状況を見せてもらいました。
ちょっぴり膨らんでいい感じになっています。
田んぼもいつの間にか耕されていました。秋のうちに耕さなかったので今年の除草対策はどうなるか見守りたいと思います。
前に食味値でタンパクが多いと値が悪くなると書いたと思いますが、施肥量、天気などで大きく変わります。
収量を上げようと思うと自然と多肥になりますが、多すぎるとタンパクの値が高くなるというジレンマ。
稲刈りに向けてタンパクをうまく落とせるか、そこのさじ加減が難しい。昨年は8月の寒さで充分に落とせませんでした。
「有機や特栽をやっている方は慣れているからソフトシリカとか使ってうまくやるんじゃないかい?」とのことですが、天気にもよるのでどこで調節するかです。
岩井さんは、いつもなら中干の時期に降っていたソフトシリカを耕すときにすでに降ったそうで、肥料も色を見ながら追肥で調整すると言っていました。
種もみもひと箱70gの薄蒔き、あとは同じ作り方でいく予定です。
「違いが出るのは本田に行ってからじゃないかい?」
果たしてどのように育っていくのか、とても楽しみです。