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種もみの温湯消毒作業中

 

昨日から始まりました!種もみの温湯消毒。今年の農作業の始まりです。

昨年は冷たい雨と強風で大変な作業でしたが、昨日はポカポカ春の陽気、今日は雲っていますが風もなく最高のコンディションです。

 

種もみには消毒済種子と未消毒種子がありますが、当店は有機栽培や特別栽培をやっていますので当然未消毒種子。そして、最近は飼料用といった用途が増えたことで未消毒種子を選ぶ方が増えてきました。それに伴い、請け負う温湯消毒の量も増え、2日間朝から晩まで作業しています。

 

必ず消毒しなくちゃいけないの?と思うかもしれませんが、未消毒種子はばか苗病などの病気が発生しやすいので必須です。ばか苗というのは種子が菌に感染して徒長した苗のことで田んぼに植えられても枯れて実がなることはありません。枯れるならいいじゃないかと思いたくなりますが、胞子が残り感染を広げていきます。

ところが、最近ばか苗の発生状況が増えているということでその原因を調べてみると、塩水選をしないことにより健全な種子以外が混ざる、温湯消毒の60℃で10分間という基準、特に温度が守られていないなどが挙げられています。

 

品質も味もいいお米作りは『苗半生』と言い、健全な苗作りから始まります。

消毒の終わった種もみは、浸種(水に浸すこと)、催芽(芽出し)と続き、種まきの日を迎えます。

ここまで約ひと月、半年以上に及ぶ栽培の始まりです。