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有機認証の内部監査員講習会開催中です。

 

本日、午前中の安達太良山。今朝NHKで安達太良山の紅葉をやっていましたが、本当にきれい。

そして、噴火口はまるで火星か?と思うほどの別世界の景色です。安達太良山に登ったのはいつのことだったか思い出せないくらい昔ですが、いつかまた行ってみたいですね。

写真では安達太良スキー場が見えてますが、午後から雪の予報が当たり、降っているというよりは舞っている感じで現在はその姿は見えません。

 

昨日からAFAS認証センターから講師をお招きして有機認証の内部監査員の講習会を開催中です。

年に1回有機認証及び特別栽培の監査があるのですが、本監査の前に内部監査があり、栽培管理台帳や伝票などを確認しています。

当店がやまろく米出荷協議会の事務局となり、監査の日程や監査を受ける人の選出(有機栽培生産者は全員、特別栽培生産者は抽出)などを行いますが、年々高齢化が進み、負担も大きくなっているので、監査員を育てる意味もあって開催となりました。

 

政府は「みどりの食料システム戦略」とうたって、輸入から国内資源への転換や農薬や肥料の抑制によるコスト削減、有機農業の拡大を目指していますが、なかなか広まりません。しかし、コロナ禍において食料生産を支える肥料原料やエネルギーを輸入に依存していた我が国は、輸出国の規制によりサプライチェーンに混乱が発生。

春肥の価格はかなり上昇する予定です。物によっては手に入らないものまで出てきて、皮肉なことに国内資源への転換を迫られる事態になっています。

しかし、有機肥料を作る国産の肥料メーカーに聞いてみてもそれほどシフトしているわけでもなく、みな手探りの状況のようです。

今年は特に米ぬかの需要が多く肥料が十分手当できない中、ぼかし堆肥など土づくりに重心を置いている感じがします。鶏ふんなどで急場をしのいでやり過ごす方も出てくるでしょう。

 

有機栽培の拡大をうたっても実現はそう簡単ではありません。そもそも、高温多湿の日本で病害虫が発生するリスクは欧米の何倍もあるわけで、農薬をかける以上の手間ひまをかけて育てた農作物が見合った値段で取引されないことが生産者が増えない一因なのではないかと思います。

 

 

 

昨日、岩井さんとお会いしたので田んぼのことを聞いてみました。

先日田んぼ道を通った時に同じく有機栽培をやっている大竹さんや佐藤さんは耕していたのに、岩井さんはいまだに耕していなかったので気になっていたのです。

有機栽培にとって最大の労力は草取りなのですが、秋のうちに耕して冬を越すことによって厄介な草「クログワイ」の塊茎を凍みさせることができるのです。今年もだいぶクログワイには苦労したので何とかやりたいんだがな~とおっしゃっていました。今年は、寒波でかなり寒いとの予報なのでなおさらです。

 

温暖化や大規模な自然災害、生産者の減少や高齢化と向き合いながら、いかに持続可能な農業を構築するか、有機栽培だけがその答えではなく、コロナ禍は生産者も消費者もともに考える機会を与えてくれたのだと思います。