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本日も草刈りなり

 

午後4時でも日が高いなと思ったら、明日が夏至なんですね。どおりでまだ明るいわけです。

 

配達の帰りに田んぼ道を通ったら、いました!岩井さんの軽トラです。

早速取材開始です。

「何をしていたんですか?」「畦畔の草刈りをやってこれから田の草を取ろうかと思ってたんだ。」

「今、何葉ですか?」「7葉くらいだな。」

「今年は育ち方が遅くてなんだか面白くないんだ。」

確かに例年だと7日で1葉展開するのですが、今年はそれ以上かかっています。

気温は高めに推移しているのにもかかわらず、です。地温が上がっていないのではないかと先週言ってましたが、暑さの間に急に寒い日がくることで稲もどうしていいのかわからない失調症状態なのかもしれません。

それは畑の作物にも言えることで、どうもバシバシしないのです。

 

 

こちらが現在の様子です。

草の生え方を聞いてみると「コナギには稲が勝つと思うんだが、あそこ見てみ。クログワイがまた出てきた。」

「あんなに黒豆まいたみたいに取れたのにまだ出てきますか・・・」「あと1回田車かけるようになるな。」

「あっちの4畝歩の田んぼは除草がうまくいったんだ。田植えした次の日にペレット撒いて、田車2回かけたんだけど、そのあと抑えられてる。」「やっぱタイミングなんだなあ。」

 

「20年やってるけどよ、いまだにこれだ!っていうのに到達しないんだよ。」

「この20年の間に気象もだいぶ変わりましたからね。」

「そうなんだで。去年の記録を見ていても、今までの経験値が生かせない。」

「昔は田んぼで他の人と話ができ勉強にもなったんだけど、今はなかなかその機会がないんだ。こんな気象だからこそ尚更情報交換の場が欲しいんだけどな。」

 

 

よく見たら、あれ⁈ カモがいます。

「そうなんだで。田んぼに入ってかき回してくれっといいんだけどな。」

「こっちにはカラスがいて、何やってんのかと思ったら、まだ小さいザリガニを取って食ってんだ。」

「看板の田んぼにはザリガニがいっぱいいて土をかき回してくれんのさ。それをカラスが狙ってんの。」

普通田んぼに穴をあけられるものですからザリガニがいるのは嫌がるのですが、岩井さんはマルチを張ってるからいいそうで、逆にいてもらった方が草が生えなくていいんだとか。 共存してますね。

 

「7葉め8葉めはそれまでと違って葉身が伸びて葉っぱが広がりたくさん光合成できるようになる。今年は9葉めあたりに追肥をと考えていたけど、成長が遅れているから早まるな。」

 「やってみると、有機肥料は化学肥料と比べて効くまで5日くらい遅い。」

岩井さんは特別栽培(有機栽培と同じ肥料で農薬は除草剤1回のみ)も作っているのですが、

「あっちの特栽の田んぼも見たかい?除草剤は稲には影響ないっていうけど、やっぱり少しどのったみたいになって生育がわずかだが遅れてる。」

有機肥料だからかなくらいにしか思っていなかったのですが、岩井さんはそんなふうに考えていたんですね。

 

ひと通り話をしたあと、また草取りに田んぼに入った岩井さんでした。