今日午前中は日差しもあり暖かかったのですが、午後からは風雨共に強まり雷もなり始めました。
これでは今日の作業は中止かなと思ったのですが、雨風が収まったのでハウスの方に苗の様子を見に行ってみることにしました。
岩井さんはいなかったのですが、ハウスは常に開けっ放し。そのため気温は15℃前後とそれほど高くありません。写真を見ていただくとわかるのですが苗箱がすっぽり隠れるくらい水を深く張っています。
田んぼに向かってみたら岩井さんは代かきをしていました。
お会いできたので聞いてみると、現在苗は2.5葉。もみ殻くん炭を入れてみたが、それほど赤い苗にはなっていないとのことでした。
去年、藁が大量に田んぼに入りガスが湧いて大変だったので、藁を分解するために田んぼに入れた土壌優良微生物群(JAS有機認証資材)の効果を聞いてみました。
稲が固いので根元のところは残っているが、茎のところはうまく分解したのではないかとのことでした。
実をいうと、他の方の田でここ数日の大雨と強風で代かきで浮いた藁が端に大量に寄せられ、畦畔にあげられていたので(もったいないなあ)と密かに思っていました。実は藁は重要なケイ酸の補給源でもあるのです。
ですので、しっかりと田んぼに鋤きこむことが重要です。
その後、種を蒔き直した方がいることから、有機培土の話になりました。
有機培土はもちろん化学肥料が一切入っていないので、微生物によって分解されて初めて肥料分として作物に吸われるようになるのですが、ハウスの温度のこともあったかもしれないがそれを使いこなせていないからうまくいかないのではないかとのことでした。特に水分は我々が思っている以上に必要なのだそうです。
今日、別の有機栽培米の生産者である大竹さんが田植えをしました。悪天候になる前に一枚だけ終わらせたそうです。先週見て回った時に田んぼに水を張っていたのでお話を伺いました。
有機栽培は薄く種を蒔く方が多いのですが、大竹さんはひと箱92gと多く、またプール育苗ではありません。
なので、まめに水をまく必要がありまたハウスの温度管理はプール育苗の管理よりも手間がかかります。
苗の仕上りがこちらです。
岩井さんの苗と比べてみると、10日あまり種まきが早かったとはいえ、1葉めの長さといい全然違うことが分かります。
同じ品種、同じ培土でも作り方によってこんなに違うのですから面白いですね。先端の色が褪めて居るので田植え前に弁当肥をやる予定です。明日、田植えを再開します。
来週も引き続き育苗の様子を追いかけていきます。