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可給態ケイ酸-土の健康診断をしよう

 

可給態ケイ酸ーケイ酸は特に水稲では重要な役割をします。

       目標値は乾土100gあたり15mg~30mgです。 

 

水稲では窒素の10倍以上のケイ酸を吸収すると言われており、ケイ酸が不足しやすい作物と言えます。

もともと稲わらの鋤き込みや灌漑用水から供給されていたのですが、最近は上流にダムができたり水路がコンクリートで整備されたり、ガスが発生するのを嫌い稲わらを鋤きこまないなどにより天然の供給量が減り、慢性的なケイ酸不足に陥っています。

 

主なケイ酸の働きは次の通りです。*ソフトシリカのパンフレットより

・茎が直立し受光態勢が良くなります(光合成促進)

・維管束が太くなり倒伏しにくくなります。

・シリカ層が作られ、病害虫への抵抗性が増します。

・根の酸化力が高まり、根腐れが軽減されます。

 

当店で有機栽培コシヒカリや特別栽培コシヒカリを作るにあたり、最大の難関であったイモチ病の予防及び倒伏防止にこのケイ酸の働きが大きく貢献したのは以前お伝えした通りです。

特にソフトシリカは水溶性ケイ酸で吸収しやすいばかりか、16種類のミネラルも含み登熟向上・食味向上に役立っています。

 

稲ばかりではなく特にキュウリも良くケイ酸を吸収する作物としてあげられます。

ケイ酸は植物体を丈夫にし、病害虫に強い作物を作ると覚えておくといいでしょう。