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稲穂が曲がってきましたー有機栽培追っかけ日記⑲

 

今の時期の田んぼを見ているとこの句が浮かんできます。

  『実るほど頭が下がる稲穂かな』

きっとこの情景を詠んだんだろうなと思いながら、田んぼの見回りをしています。

 

今の田んぼの様子は、こちら。

 

 

穂はほぼすべて出揃い、開花し養分の蓄積が始まりました。

コシヒカリは出穂前の養分の蓄積が少なく出穂後の同化作用によるデンプンが穂に蓄えられるので、根の活力を長く保つことが必要になってきます。

よく聞かれる稲の「秋落ち現象」。土壌中の硫化水素の発生により根の活力が低下し収量減となることが知られています。これを防ぐためにはケイ酸とマンガンなどの微量要素を含む資材が有効ということで、ここにも当店がソフトシリカをお薦めする訳があります。

 

また、コシヒカリは登熟速度が遅いので、水分は少なくとも出穂後ひと月は必要です。

最近は稲刈りも機械化が進み、ぬかるむと稲刈りが困難になることから水をかけない田もあるようですが、収量減や品質低下につながるので乾燥して田んぼにヒビが入らないようにしてください。

 

見回る中で、こんな稲も見つけました。

 

 

本来なら空に向かって真っすぐ伸びているはずの稲が途中で曲がっています。

実はこれは「ツトムシ」という虫のしわざで、曲がった葉を開いてみると中に幼虫がいるのです。

面白いのは、この虫はチッソが多い田にしか発生しないこと。この田はチッソが多いよと教えてくれているのです。

 

そして、もうひとつ気になっていた田を見てきました。

覚えているでしょうか?昔ながらの方法で稲を作り、6月も末になる頃田植えをしたあの田んぼ。

今年は長雨のあとの暑さでどこまで生育が進んだでしょうか。

 

 

だいぶ水面も隠れるくらいに育ってきました。気温が高い日が続いていることで1葉展開する時間が早くなっているようです。しかし、今は日もだんだん短くなっており光合成できる時間もこれからますます少なくなります。

急激な気温の低下や台風といった気象条件がなければ順調に育つと思いますが、これからも注意してみていきたいと思っています。

 

早ければあとひと月ほどで稲刈りが始まります。昨年のような台風がこないことを願うばかりです。