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止め葉が出てきましたー有機栽培追っかけ日記⑰

 

暑い。。。福島市はここ数日35℃超えの猛暑日続きです。今日は38℃になりました。

長雨の後のこの暑さは堪えます。

しかし、この暑さのおかげで果物は甘くなるし、イモチ病の心配もなくなりました。

昨日の夕方、相変わらず30℃はあったのですが、田んぼの様子を見に行ってみたら岩井さんが見回りしていました。

まだ、出穂してはいませんでしたが、まもなくといった感じでしょうか。岩井さんも今週末には穂が出そろうのではないかと言っていました。

「ほら、これが止め葉だろう。この節が13葉めに揃った時に追肥するといいんだ。」

写真を撮ってみましたがわかるでしょうか?

 

 

 

写真の真ん中の穂に節が2本あるのがわかるでしょうか?上の節が下の節と並んだ時が肥料のふり時だと言っているのです。

今年は長雨で中干しといっても乾くことはありませんでしたが、出穂からしばらくはたくさん水を必要とする時期に入ります。ここ数日の猛暑でヒビが入ってきている田もあったので、水をひくための下見にきたそうです。

 

こちらが田んぼの全体像です。

 

 

追肥で色も付き、背丈がグングン伸びています。それでも、例年より低いそうです。

 

岩井さんより2週間早く田植えをした大竹さんの稲は所々出穂して花が咲いたところもありました。ちょうどお会いしたので話を聞いてみたら、去年は8月1日に出穂だったので1週間から10日ほど遅れているそうです。穂が出揃うまでにはあと数日かかるだろうということでした。

 

 

稲の花が咲くのは晴れた日の午前中。一瞬で咲いて閉じてしまいます。その開花はとても神秘的で感動するそうです。が、なかなかこの猛暑の中待っているのはつらいので、もしその瞬間が撮れましたらアップします。

期待せずお待ちください。

 

この暑さの中で福島県のオリジナル品種「天のつぶ」は7割ほど出穂していました。開花がこの猛暑にぶつかりそうで心配していますが、昨年の経験から意外と暑さに強いことがわかっています。しかし、できることならもう少し暑さが和らぐといいのですが。

 

これから、コシヒカリも開花を迎えます。あまりに暑いと高温障害をおこし同化作用が落ちてくるので注意が必要です

 

年々日本近海の海水温は上がり、サンマやサケの漁場が移動し不漁が続いているのは周知の事実ですが、

その影響は農業全般にも及び、そのうちコシヒカリの栽培分布は変わっていくかもしれません。栽培方法や作る作物の品種など今までやっていたことが通用しなくなる、そんな時代がくるかもしれない。

 

この暑さの中そんなことを考えていました。