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有機栽培追っかけ日記⑧

 

 

田植えから1週間が経ちました。

 

田植えが終わったとたんに寒さが和らいで、日差しが暑く感じられます。

 

この時期ならではの光景で、田んぼが水鏡となって空や雲、山々を映し出しています。

 

さあて、岩井さんは何をやっているかな?と思っていたら、いました! 田んぼの見回り中です。

 

浮かない顔をしていると思ったら、田植えの時に膝を痛めたらしく、田んぼに入れないとのこと。

 

この日は特別栽培の田んぼに除草剤を撒くのを手伝ってもらっていました。

 

 

 

稲の調子はどうですか?との問いに 「治りが遅いね」

 

田植の時が寒かったのもありますが、イネミズゾウムシの被害にあい葉に食害の跡があるものがチラホラ。

 

イネミズゾウムシは水稲の初期にかかる害虫で、食害が大きいと欠株になり収量が落ちるほどの

 

被害をもたらします。

 

一般栽培ですと、田植え時に殺虫剤と殺菌剤の混ざった箱処理剤をかけるのでこういった心配はなくなり

 

ますが、有機栽培や当店の特別栽培では殺虫剤は使うことはできず、稲が負けずに成長するのを待つのみ。

 

ただ、畦畔の草刈りや畦畔マルチを張るなどして、少しでも田んぼに害虫が入るのを防ぎます。

 

 

 

 

 

なんともはや、か弱くてこれで大きく育つのかと思いますが、2週間早く田植えの終わった

 

同じく有機栽培の佐藤さんの田んぼがこちら。

 

 

 

 

2週間でこの差なのかと思いますが、さすが岩井さん、他の生産者さんの田んぼも見ていて

 

「あそこは草が生え始まっているからそろそろ田車かけないとだな、、、」

 

「あそこの稲は伸び癖がついていて、今は良さそうに見えるけれど、これから手がかかるね」とか

 

いろいろ教えてくださいます。

 

(どうか膝の痛みがとれますように)と願っています。

 

 

さて、私が田んぼを見回っていて思ったことを1つ。

 

去年もあったのですが、今年もでました!アオミドロ。

 

昨今の温暖化のせいなのか、今まで出たことのない田んぼにまで出始め、田んぼを覆いつくすほどの

 

勢いです。

 

 

 

 

アオミドロが田んぼに広がると除草剤がうまく広がらなかったり、水温が上がらず結果、稲の成長が

 

遅れたり、はたまた稲に巻き付いてダメにしたりと影響が大きいです。

 

アオミドロ用の除草剤を使えばすぐ消えてしまうので問題はないのですが(お金がかかるくらい)

 

発生の原因のひとつに気温の高さがあるのはわかるとして、あとは天水田のように川から水を汲み上げている

 

所の発生が多い。あとは入れる肥料の違い?なんだろうか。リンが多いと発生しやすいと聞きますが。

 

有機肥料を使っている所の田んぼは発生が少ないような気がします。

 

 

明日から6月。収穫まであと5か月ほどです。