この度の台風19号で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
まさか一週間前にはここまでの災害になるとは考えてもいませんでした。
雨は降り続いていましたが豪雨でもなく、ただ台風本体が来ないうちにずいぶん水原川の水位が上がったなとは
感じていました。
12日午前は雨風ともにそれほど強くもなく、ただテレビから流れるニュースに
「いったいどんな台風がやってくるんだ?」と落ち着かない時間を過ごしていました。
午後に大雨暴風警報が発表されても「どの辺なんだろうね?」ぐらいに思っていましたが、
夕方暗くなり始まる頃に雨が強くなり、避難勧告が出たころには真っ暗になっていました。
それからはエリアメールが鳴りっぱなしで、水原川の氾濫警戒情報が出たときは
いったいどの辺まで浸水するのか、田畑は大丈夫なのか、気になってよく眠れませんでした。
上の写真の川が水原川です。
普段は穏やかな川で、六つの堰を持ちそこから農業用水として広く引かれています。
ただ過去にも溢れたことがあり、阿武隈川との合流地点近くでは治水工事を行い
橋を高くしたと聞いています。
今回の台風19号では上流のほうと阿武隈川合流地点で溢れ、くいが流されたり
稲わらが刈り取り前の稲にかぶさり潰してしまう被害が出ました。
人的被害はなかったものの、いまだ被害のすべてを把握していません。
被害のあった田んぼの稲刈りをするのか否か、これから決めていくことになると思います。
農家さんも被害の大きかった地域をテレビで見て、「これぐらいで済んだんだから・・・」と
黙々と作業を続けています。
大変な思いをした台風でしたが、後日圃場を見て歩いたら倒れずに立派に実らせている田んぼが
あちこちにありました。
福島県が開発した品種『天のつぶ』です。倒れにくい多収品種で、あの暴風雨を乗り越えました。
たまに雨に降られて止まりますが、少しずつ稲刈りも進んでいます。
早く新米をお届けしたいのですが、数が揃うまでもう少しお待ちください。