先日は気温が30℃まで上がった福島市。さすがに車の窓を開けても暑いのでエアコンを入れました。
その後は一転気温が下がり朝晩はかなり冷え込んでいます。風も強く吹いていて気温も平年以下になっているようです。
前回のブログでも書きましたが、今年の育苗はなかなか難しいところがあります。
ほぼ毎日、苗の状態を見てほしいとの依頼がやってきます。なかでも大変なのは芽が均一に出ないということではないでしょうか。
昨日会長が様子を見に行った苗がこちらです。
最初はカビがはえているということで消毒をしましたが、暑さもあってこのまま水をやりつづけても芽は出るのだろうかと心配になって連絡をよこしたようです。要請を受けて見に行った時はカビは消えましたが、ところによっては種もみが姿を見せている状況でした。土をかぶせ水をぶって様子をみたら翌日には芽が出始めていました。
しかし、大変なのはこれから。プール育苗にする予定でしたが、芽が揃わないので水を入れることができません。また、白化現象を抑えるためにラブシートをかけておかねばならず、水やりとラブシートのかけ外しと仕事が増えてしまいました。
後日、別の苗箱を出してきましたがこちらも芽出しがまばら。最初は菌が原因なのかと思いましたが、どうも水温が高く水の循環がうまくできなかったことで積算温度にバラつきがあり、温度をかけても均一にならなかったようです。
この方は別に育ちすぎた苗もあり、こちらはリフレッシュをふって苗を固くし、なるべく早く田植えするように伝えました。
厚めに蒔いているのでとても混んでいるように見えます。
今年、特に催芽器・育苗機を使った方はあっという間に大きくなり、3葉近くまで育っています。これは今までにないくらい早く、田植えを早めるべく田んぼに水が入り始めました。平年より1週間から10日早いでしょうか。
寒暖差もあり風も強い。しかし、田んぼに水が入れば草の種は芽吹きます。苗の育ち方、いつ代かきをしていつ田植えをするのか、除草はどうするのか、今年はいろいろなところに目配りしながらの作業が続きそうです。